防災ワークショップの進め方:子ども向けの企画

子ども向けの防災ワークショップは、子どもが自分で調べ、グループで話し合い、形にして発表する流れで進めます。講義を聞くだけの防災講座との違いは、ここにあります。形は大きく分けて3つです。

  1. まちを歩いて防災マップをつくる
  2. 避難所運営ゲーム(HUG)で判断を練習する
  3. 防災の企画をグループで考える

この記事では、3つの形の進め方を、国や県が公開している資料から順に書きます。

公民館の机で、子どもたちが大きな紙に地図を描き、色ペンで印をつけているイラスト

3つの形を比べる

形子どもがすること向く年齢用意するもの
まち歩きと防災マップ町を歩き、気づいたことを地図にまとめて発表小学生地図、模造紙、ペン、引率の大人
避難所運営ゲーム(HUG)避難者のカードを体育館の図に置き、配置を話し合う中学生〜大人(小学生は大人と組む)HUG のカード一式
防災の企画を考える自分たちで防災の催しや遊びを考えて発表小学校高学年〜付せん、模造紙

どの形も、グループに分かれて話し合い、最後に発表します。

1. まち歩きと防災マップ

もっとも多く開かれているのが、子どもが自分の町を歩いて、防災マップをつくる形です。

ぼうさい探検隊(全国のマップコンクール)

日本損害保険協会・朝日新聞社・日本災害救援ボランティアネットワークが開いている「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」は、内閣府や文部科学省などが後援しています。内閣府のページによると、進め方は次の流れです。

  1. 2人以上のグループをつくる
  2. 町を歩き、地域の人や消防署、交番に話を聞く
  3. 見つけたことを模造紙の防災マップにまとめる
  4. 発表して、活動を振り返る

応募した人には、模造紙やペンが入った実施キットが無料で届き、進め方のマニュアルも公開されています。小学校の授業のほか、子ども会、少年消防クラブ、児童館などからも応募できます。第1回からの参加は、15万人を超えています。

「わがまち再発見」ワークショップ

同じ日本災害救援ボランティアネットワークの「わがまち再発見!ワークショップ」は、子どもがグループで町を歩き、『ちょっと気になるわがまちマップ』をつくります。内閣府のページには、進め方の要点が次のように書かれています。

大人がいろいろと教えるのではなく、子どもたちが自分で気付き発見することで、喜びを感じ、楽しく活動させるところがポイントである。

このページでは、こうした取り組みを「防災とはいわない防災」とも呼んでいます。危ない所だけを探すのではなく、町で気になったことを広く拾い、そこから防災の話につなげます。

2. 避難所運営ゲーム(HUG)

HUG は、静岡県が作った、避難所の運営を机の上で練習するゲームです。静岡県のページによると、250枚のカードを使い、A3の用紙4枚でつくる体育館の図に、避難してきた人を置いていきます。カードに書かれた一人ひとりの事情を読みながら、どこに案内するかをグループで決めます。

グループに分かれての演習となるため、参加者同士の交流や連帯感が生まれます。

(静岡県ホームページより引用)

カードは NPO法人静岡県作業所連合会・わ が販売しています。県地震防災センターの貸し出しは、注文が間に合わないときや、買う前に試したいときに限られ、10日前までの申し込みで、期間は2週間までです。内容を変えて使うときは、県の許可が要ります。

カードを読んで判断するので、小学生だけで遊ぶには難しい場面があります。子どもが来る催しでは、親子で1つのグループにするなどの工夫が要ります。

3. 防災の企画をグループで考える

3つめは、防災の催しや遊びそのものを、グループで考える形です。内閣官房の国土強靱化のページに、令和5年11月18日に広島で開かれたワークショップの記録があります。テーマは「子どもに防災・減災を広げよう!」で、参加したのは大人です。

記録のページによると、進め方は次のとおりです。

  1. キッズ防災士の方のお話を聞く
  2. 6つのグループで、それぞれの考えを出し合い、テーマを選ぶ
  3. 子どもに防災を広げるアイデアを考える
  4. 発表して、「私のひとこと」を書く

グループから出たアイデアには、防災クエスト(ゲーム)、防災キャンプ、防災運動会、防災スタンプラリーがありました。子どもに防災を伝える方法として、遊びの形が多く挙がっています。

企画のときに決めること

  1. 何を持ち帰ってほしいか:自分の町の危ない所を知る(マップ)、避難所での判断を知る(HUG)、防災に関心を持つ(企画)
  2. 1回の時間:町を歩くなら、歩く時間とまとめる時間、発表の時間を分けて取る
  3. グループの人数と、付き添う大人:まち歩きは引率が要る。HUG は話し合いを進める大人が1グループに1人いると進めやすい
  4. 最後に何を発表するか:マップ、配置図、企画書など、形に残るものを決めておく
  5. 教材:ぼうさい探検隊のキットは無料、HUG は購入

防災ゲームの選び方は防災ゲームの選び方に、起震車やハザードマップも含めた防災イベントの形は防災イベントの企画にまとめています。

マイクラを使うワークショップ

まち歩きが難しい雨の日や、遠くの川や海の様子を扱いたいときは、町をマインクラフト(マイクラ)の中に再現する方法もあります。子どもは再現した町の中を歩き、避難の道を確かめたり、防災に強いまちをグループでつくったりします。各地の例はマイクラの防災イベントに書きました。

マイクラブース(株式会社セカンドラボ)は、地元の町をマイクラの中に再現し、ワークショップや体験ブースとして運営します。

頼むもの目安(税別)
町の一角を再現したワールド50万円〜
当日の運営(スタッフ3名・同時に体験5名まで)1日25万円〜

表示の金額は目安です。内容・規模・ご予算に応じてご相談ください。

まとめ

  • 子ども向けの防災ワークショップは、自分で調べ、グループで話し合い、形にして発表する流れで進める
  • 小学生には、町を歩いて防災マップをつくる形が向く。ぼうさい探検隊は実施キットが無料で、マニュアルもある
  • HUG は避難所での判断を練習できるが、子どもだけでは難しい場面がある。親子で組むなどの工夫が要る

自治体の事業での使い方は自治体の事業で使うにもまとめています。まずは無料でご相談ください。

この記事は、マイクラブース(運営:株式会社セカンドラボ)が書いています。公式の資料・公開されている情報と、私たちが行った講座・体験ブースの記録をもとにしています。

※ 2026年11月7日時点の内容です。制度や価格は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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