マイクラの自治体事業:予算と委託の10例

(更新:2026年10月5日)

自治体がマイクラ(マインクラフト)の事業を外部に委託するときは、企画提案(プロポーザル)で事業者を選ぶ形がほとんどです。公開されている資料で金額を確かめられた10例のうち、選び方までわかる9例では7例がこの形で、残りの2例は見積りによる随意契約でした。一般競争入札の例は見つかりませんでした。

金額は、ワークショップ1回分の約110万円から、1年かけて開くコンテストの約1,180万円まで開きがあります。この記事では、予算を組む担当の方に向けて、10例の金額と契約の形、予算を組むときに決めることを書きます。

自治体の担当者が、子ども向けイベントの計画と予算を確かめるイラスト

10例の金額と契約の形

金額は、原文の書き方に合わせて「上限」(募集のときの上限額)と「契約」(決まったあとの契約額・落札額)を分けています。税の表記がない金額は、原文どおりです。

自治体など年度中身金額上限/契約選び方
千葉県令和6小中学生と高校生のコンテスト(ワールドの作成、SNSでの広報を含む)10,396千円(税込)上限企画提案
千葉県令和7同上7,975千円(税込)上限企画提案
さいたま市令和63D都市モデルからワールドを作り、コンテストを開く11,781,000円(税込)上限—
さいたま市令和7ワールドを使った、子どものまちづくり提案イベント9,000,000円契約企画提案 → 随意契約
さいたま市令和8同上(SAITAMA Minecraft AWARD 2026)上限 8,405,000円(税込)/契約 8,404,999円両方公募型プロポーザル(提案1者)→ 随意契約
横須賀市の実行委員会令和7小中学生向けの、マイクラなどを使った教育プログラム6,000,000円(税込)上限プロポーザル(2社)
さっぽろ産業振興財団令和6子ども向けのプログラミング体験イベント2つ(うち1つが教育版マイクラのワークショップ)9,900,000円(税込)上限企画提案
浜田市令和7〜9マイクラのイベントと、講師を育てる講座(3か年)3か年で9,180,000円(税込)上限公募型プロポーザル(1事業者)
港区令和7教育版マイクラのワークショップの運営2,200,000円契約随意契約(見積り1者)
港区令和7教育版マイクラのワークショップ体験会の運営1,100,000円契約随意契約(見積り1者)

さいたま市の令和6・7年度は市の要求水準書と随意契約結果表(PDF)で、令和8年度は市のページで確かめました。浜田市の3か年の内訳は、令和7年度1,000,000円、令和8年度4,090,000円、令和9年度4,090,000円です。

3つの規模

10例は、中身と金額でおおむね3つに分かれます。

規模中身金額の例
ワークショップ・体験会決まった日にワークショップを開いて運営する港区 110万円・220万円
年に数回のイベント講座やイベントを年に何回か開く浜田市 年409万円(令和8・9年度の上限)、横須賀市 600万円
1年かけたコンテストワールドを作り、募集・審査・表彰まで行う千葉県 約798万〜1,040万円、さいたま市 約840万〜1,178万円

コンテストは、ワールドの作成、参加者の募集と広報、作品の審査、表彰式までを1年かけて行うため、金額が大きくなります。

選び方:ほとんどが企画提案

選び方がわかる9例のうち7例は、企画提案(プロポーザル)で事業者を選んでいました。価格だけでなく、企画の中身と、運営した経験で選ぶ形です。

千葉県の令和7年度の募集では、応募できる事業者の条件として、次のように書かれています。

コンテスト等運営業務について、過去2年以内に官公庁またはこれに準ずる団体と委託契約した実績を有すること。

一方で、提案が1者だけだった例もあります(さいたま市の令和8年度、浜田市)。横須賀市は2社で、点数は236点と232点の僅差でした。

港区の2例は、見積りによる随意契約でした。金額が小さいワークショップの運営では、この形もとられています。

助成金で開く例

委託ではなく、市の助成金を使って市民団体が開く例もあります。犬山市の市民活動助成の申請書では、小学生30名が犬山城をマイクラで建てて発信する取り組みの事業費が708,000円(うち市の助成金160,000円)でした。内訳はマイクラで観光PR:自治体など12の例に書いています。

予算を組むときに決めること

  • 何のためか:防災、観光、まちづくり、プログラミング教育など。仕様書の「業務の目的」になる
  • どの規模か:ワークショップだけか、年に数回のイベントか、1年かけたコンテストか。上の3つの規模で、金額の桁が変わる
  • ワールドを新しく作るか:地域の町を再現するなら、その制作費が加わる。さいたま市は令和6年度に作ったワールドを、令和7・8年度のイベントでも使っている
  • 何年続けるか:浜田市のように3か年でまとめて組む例もある
  • 何を成果にするか:参加人数、応募作品の数、アンケートなど。千葉県の2025年の大会には212件の応募があった

マイクラブースの目安は次のとおりです(税別)。

頼むもの目安
施設や狭い範囲を再現したワールド30万円〜
町の一角を再現したワールド50万円〜
町全体を再現したワールド100万円〜
当日の運営(スタッフ3名・同時に体験5名まで)1日25万円〜

表示の金額は目安です。内容・規模・ご予算に応じてご相談ください。

体験ブース・講座・コンテストのどの形にするかは、自治体のイベント企画に、マイクラの体験を入れるにはにまとめています。

まとめ

  • 自治体のマイクラ事業の委託は、選び方がわかる9例のうち7例が企画提案(プロポーザル)。残りは見積りによる随意契約で、一般競争入札の例は見つからなかった
  • 金額は、ワークショップの約110万円から、1年かけたコンテストの約1,180万円(上限)まで
  • 規模を決めるのは、ワークショップ・年に数回のイベント・1年かけたコンテストのどれにするかと、ワールドを新しく作るかどうか

防災・観光・まちづくりなどでの使い方は自治体の事業で使うにもまとめています。まずは無料でご相談ください。

この記事は、マイクラブース(運営:株式会社セカンドラボ)が書いています。公式の資料・公開されている情報と、私たちが行った講座・体験ブースの記録をもとにしています。

※ 2026年10月5日時点の内容です。制度や価格は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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