防災ゲームの選び方:12種を対象・人数で比べる

防災ゲームは、だれが遊ぶか(子どもか大人か)と、1回に何人で遊ぶかで選びます。小学生なら、国土交通省の「このつぎなにがおきるかな?」や自治体のすごろくのように、印刷してすぐ遊べる無料の教材があります。大人の研修なら、正解のない問いで話し合う「クロスロード」が向いています。

この記事では、国・自治体・消防が公開しているゲーム12種を、対象・人数・時間・入手方法の同じ物差しで並べます。どれも公開元のページを開いて確かめたものです。

12種の比較一覧

名前(公開元)形対象人数・時間入手方法
このつぎなにがおきるかな?(国土交通省)カード(全60枚)子ども記載なし印刷用データを無料で公開
ぼうさいダック(内閣府のページで紹介)カード幼児記載なし紹介ページから外部サイトへ
防災かるた(大阪管区気象台)かるた記載なし記載なしPDFを印刷
出動!ぼう火ぼうさいヒーローズ(札幌市東消防署)ボードゲーム小学3年生向けに作成記載なしPDFを印刷
地震体験シミュレーションすごろく(徳島県立防災センター)すごろく記載なし1ゲーム30〜45分ダウンロード(A4・A2・A1)
きくがわ防災すごろく(金沢市菊川町公民館)すごろく+カード記載なし記載なしダウンロード
小学生向けの防災教材(埼玉県)間違い探し・クイズ小学生(低学年用、中・高学年用)記載なしダウンロード
みんなの防災クイズ(東京消防庁)Webクイズ小学校低・中・高学年のコース記載なしWebで遊ぶ
防災すごろくゲーム(横浜市消防局)スマートフォンのアプリ子育て世代が主な対象家族や友人とiOS・Android
ダイレクトロード(神戸市消防局)カード企業・団体・地域の研修、中学校以上の授業5〜7人用ダウンロード
クロスロード(内閣府のページで紹介)カード(YES/NOで答える)設問は大人向けが中心1グループ5人が基本京都大学生協で販売
水害版クロスロード(淀川河川事務所)カード(二者択一)記載なし記載なし公開元のページ

「記載なし」は、公開元のページに書かれていなかったものです。使う前に、各ページの利用条件(印刷・加工・営利目的での利用)を確かめてください。たとえば大阪管区気象台は、防災教育以外の目的での利用はできないとしています。

選び方

1. だれが遊ぶか

幼児・小学校低学年には、絵で分かるカードやかるたが合います。国土交通省の「このつぎなにがおきるかな?」は、「じしん編」「すいがい編」「つなみ編」「どしゃさいがい編」「たいふう編」の5つがあり、七ならべ・かるた・ババぬきの遊び方が紹介されています。

小学校中・高学年には、すごろくやクイズが合います。すごろくは、止まったマスで「そのときどうするか」を話せるので、知識だけで終わりません。すごろくの教材と使い方は防災すごろく:自治体が配る教材と使い方にくわしく書きました。

中学生以上・大人には、判断を話し合うカードが合います。クロスロードは、カードの事例について YES か NO で答え、正解は示されていません。総務省消防庁の防災・危機管理eカレッジには、次のように書かれています。

この「クロスロード」に「正解」はありません。

(防災・危機管理eカレッジ)

2. 1回に何人で遊ぶか

カードやすごろくは、1つのセットで遊べるのが数人です。クロスロードは1グループ5人が基本で、5人や7人といった奇数でグループを作ります。神戸市のダイレクトロードは5人用・6人用・7人用があります。

大人数のイベントでは、セットの数と、各グループで進行を手伝う人の数を先に決めます。浜松市西区の防災すごろくの出前講座は、3〜6人のグループで遊び、1回の参加者は28人から81人でした(浜松市)。

3. 時間

時間が書かれているのは、徳島県のすごろく(1ゲーム30〜45分)くらいです。ほかは、イベントの前に一度遊んで時間を計っておくと、当日の組み立てが決めやすくなります。

4. 入手方法と費用

印刷用のデータを無料で公開しているものが多く、紙代と印刷の手間だけで始められます。クロスロードは京都大学生協で販売されているカードを使い、消防庁のeカレッジは類似品を自由に作って売ることはできないとしています。

公開が終わった教材もあります。横浜市の「うんこ防災ゲーム」は、令和5年12月31日で公開を終えています。一覧のページに載っていても、リンク先で公開が続いているかを確かめてください。

自分たちの町で遊ぶ、という選択肢

ここまでのゲームは、どこの町でも使える一般的な内容です。自分たちの町の道や川、避難所で考えたいときは、地元の町をゲームの中に再現する形があります。

マインクラフトで地元の町を再現すると、子どもが家から避難所まで歩いてみたり、水が上がってくる中でどこへ逃げるかを試したりできます。自治体の例はマイクラで防災を学ぶイベントに、ほかの形(起震車・ハザードマップなど)との比べ方は防災イベントの企画:子どもが学ぶ形を比べるにまとめました。

カードやすごろくで防災ゲームを遊ぶ親子と、パソコンで水につかる町を見るイラスト

まとめ

  • 防災ゲームは、だれが遊ぶかと、1回に何人で遊ぶかで選ぶ
  • 幼児・低学年はカードやかるた、中・高学年はすごろくやクイズ、中学生以上・大人は判断を話し合うカード
  • 無料で印刷できるものが多い。使う前に利用条件と、公開が続いているかを確かめる
  • 地元の町で考えたいときは、町を再現したゲームという選択肢もある

この記事は、マイクラブース(運営:株式会社セカンドラボ)が書いています。公式の資料・公開されている情報と、私たちが行った講座・体験ブースの記録をもとにしています。

※ 2026年11月3日時点の内容です。制度や価格は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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