マイクラで観光PR:自治体など12の例
(更新:2026年10月5日)
観光地や名所をマイクラ(マインクラフト)で再現して観光PRに使う形は、大きく3つあります。
- 再現したワールドを配る・公開する(お城、国営公園、治水施設など)
- イベントで体験会を開く(万博への出展、古墳の体験会)
- 子どもや高校生が、地元をマイクラで作って発信する
公開されている12の例を確かめると、ワールドの配布が5件、体験会が3件、子どもが作る観光PRが3件でした。コンテストの形の例は見つかりませんでした。この記事では、12の例と、犬山城の取り組みで公開されている事業費の内訳を並べます。

12の例
| 主体 | 再現した場所 | 形 | 数字 |
|---|---|---|---|
| 福知山市・福知山公立大学 | 福知山城(外観・内観) | ワールドの公開(期間限定) | 大学生17名が授業13回で建築 |
| 掛川市(常葉大学が協力) | 高天神城 | ワールドの配布 | — |
| 掛川市 | 江戸時代の横須賀城 | ワールドの配布 | — |
| 国土交通省 四国地方整備局 | 国営讃岐まんのう公園の一部 | ワールドの配布(観光活性化の取り組み) | — |
| 国土交通省 江戸川河川事務所 | 首都圏外郭放水路 | ワールドの配布(防災ツーリズムの取り組み) | — |
| 堺市 | 百舌鳥古墳群をイメージした古墳ワールド | 大阪・関西万博での体験会(3日間) | 来場2,756、体験601 |
| 堺市 | 百舌鳥・古市古墳群 | 体験会(全11回)とワールドの配布 | — |
| 嘉手納町の元観光協会職員(note) | 嘉手納町 | 展示会での体験 | — |
| 子どもマイクラ観光(犬山市の市民活動助成) | 犬山城 | 子どもが取材・建築して動画で発信 | 小学生30名、事業費708,000円 |
| BINGO(プログラミング教室) | 犬山の城下町 | 子どもが調査・設計・建築(2週間) | — |
| 坂井市「デジタル帰宅部」 | 東尋坊・丸岡城・三国湊 | 高校生が作って配布 | — |
| 沖縄マイクラ部(観光協会の依頼、note) | 地域の観光スポットマップ | ワールドの制作(投稿時点で制作中) | — |
3つの形
1. 再現したワールドを配る・公開する
お城や公園、施設を再現して、ワールドのデータを配る形です。掛川市は観光サイトで、高天神城と横須賀城のワールドを配っています。国の事務所も使っています。江戸川河川事務所は、首都圏外郭放水路のワールドを、次の取り組みの1つとして公開しました。
首都圏外郭放水路の防災ツーリズムにおける8つのパワーアップ計画の取り組みの一つとして
配ったワールドは、それぞれの家庭で遊んでもらう形です。福知山市のように、期間を決めてサーバーに入ってもらう形もあります。福知山市は、ワールドに4日間入れなかったため、公開を9月7日まで延ばしています。サーバーで公開するときは、つながらない日が出たときの扱いまで決めておきます。
2. イベントで体験会を開く
堺市は、大阪・関西万博の会場に古墳のワールドで出展し、3日間で体験601(来場2,756)でした。その後、市内で全11回の古墳の体験会を開き、ワールドの配布も始めています。観光地そのものに人を呼ぶ前に、別の催しの会場で、町や名所を知ってもらう形です。
3. 子どもや高校生が、地元をマイクラで作って発信する
子どもが自分で地元を調べ、マイクラで作り、動画や配布で発信する形です。犬山市では、市民団体が市の助成を受けて、小学生30名が犬山城を見学・取材してマイクラで建て、動画で発信する取り組みを計画しました。福井県の坂井市は、高校生の「デジタル帰宅部」が東尋坊・丸岡城・三国湊を作り、ワールドを配っています。
費用の手がかり:犬山城の取り組みの内訳
犬山市の市民活動助成の申請書には、事業費の内訳が載っています(令和6年度)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 収入:市の助成金 | 160,000円 |
| 収入:参加費(10,000円×30名) | 300,000円 |
| 収入:団体の会計 | 248,000円 |
| 事業費の合計 | 708,000円 |
| 支出の例:人件費(1時間1,200円×349時間) | 418,800円 |
| 支出の例:教育版マインクラフトのアカウント(1,800円×30人分) | 54,000円 |
| 支出の例:動画撮影(33,000円×3日) | 99,000円 |
小学生30名が、見学から建築、発信までを行う規模の例です。自治体が事業として委託する場合の予算と契約の形は、マイクラの自治体事業:予算と委託の10例にまとめています。
開くときに決めること
- 何を再現するか:お城1つ、公園の一部、町の一角など。範囲が広いほど制作に時間と費用がかかる
- どの形で届けるか:配布、体験会、子どもが作る、のどれか。組み合わせる例も多い(堺市は体験会と配布、坂井市は子どもが作って配布)
- 配るならエディションと配り方:統合版か教育版か、ファイルで配るかサーバーで公開するか
マイクラブースに頼む場合の目安は、施設や狭い範囲を再現したワールドが30万円〜、町の一角が50万円〜、当日の運営が1日25万円〜です(税別。表示の金額は目安です。内容・規模・ご予算に応じてご相談ください)。
まとめ
- 観光PRにマイクラを使う形は、ワールドの配布、体験会、子どもが作って発信する、の3つ
- 12の例では、ワールドの配布が5件で一番多い。国の事務所も、観光や防災ツーリズムの取り組みとして使っている
- 犬山城の取り組みは、小学生30名で事業費708,000円。そのうち人件費(418,800円)が6割近くを占める
自治体の事業での使い方は自治体の事業で使うにもまとめています。まずは無料でご相談ください。
この記事は、マイクラブース(運営:株式会社セカンドラボ)が書いています。公式の資料・公開されている情報と、私たちが行った講座・体験ブースの記録をもとにしています。
※ 2026年10月5日時点の内容です。制度や価格は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
ほかの記事
- 教育委員会の講座委託:プロポーザルで決めること
- 企業の社会貢献で子どもに体験を:形と決めること
- 防災VR体験車の借り方:自治体の貸出の条件
- 防災すごろく:自治体が配る教材と使い方
- 商業施設の集客イベントに、マイクラの体験を入れるには
- 防災イベントの企画:子どもが学ぶ形を比べる
- 建設業の担い手確保に、子ども向けマイクラ体験
- 自治体のイベント企画に、マイクラの体験を入れるには
- マイクラを企業で使う:広報・CSRの16社の例
- マイクラの自治体事業:予算と委託の10例
- PLATEAUをマイクラで使う:自治体の例
- ファミリーデーの企画に、自社をマイクラで再現
- 住宅展示場の集客イベントにマイクラ体験会
- マイクラで防災を学ぶイベント:自治体の例
- マイクラのワークショップを開くには
- マインクラフト体験ブースの準備:屋外イベントの実例
- マイクラのプログラミング授業の進め方:小学生111名の実例

