防災イベントの企画:子どもが学ぶ形を比べる

子どもが来る防災イベントは、子どもに何を身につけてほしいかで形を選びます。大きく分けると5つです。

  1. 体で感じる:起震車(地震体験車)、煙体験
  2. 判断を練習する:防災カードゲーム、クロスロード
  3. 自分の家の危険を知る:ハザードマップで自宅と避難場所を確かめる
  4. 避難生活を体験する:段ボールベッド、非常食
  5. 地元の町で逃げ方を試す:マイクラ(マインクラフト)で町を再現したゲーム

熊本県八代市の防災フェスタのように、いくつかの体験を並べて回ってもらう構成もあります。この記事では、国や自治体が公開している資料をもとに、形ごとの時間・人数・年齢の目安を比べます。

体育館の防災イベントに、起震車・カードゲーム・ハザードマップ・段ボールベッド・パソコンのゲームが並ぶイラスト

5つの形を比べる

形子どもが学ぶこと1回の時間と人数年齢の目安例(出典)
起震車大きな揺れの怖さ1組1〜2分、最大4人1組。1時間あたり約60〜80人幼児は乗れない北九州市
防災カードゲーム災害のときに次に何が起きるか記載なし(印刷して使う)子供向け国土交通省
クロスロード正解のない場面で、自分ならどうするか1グループ5人が基本記載なし総務省消防庁
ハザードマップ自宅の周りの危険と、避難場所自宅の場所で調べる保護者と一緒にハザードマップポータルサイト
避難所体験段ボールベッドや非常食で過ごすこと宮崎県の例は1泊、各回定員約40名親子宮崎県
マイクラで町を再現知っている道で逃げる判断京都の例は2時間30分、各回25名京都の例は小学4年生〜中学3年生京都市下京区

数字は、それぞれの自治体・その回の条件です。全国共通の値ではありません。

1. 体で感じる:起震車・煙体験

起震車は、地震の揺れを数分で体験できます。北九州市は、ねらいを次のように書いています。

楽しいアトラクションではなく、実際の揺れの怖さを体感する防災啓発を目的

北九州市の起震車は、最大4人1組で、1時間に約60〜80人が体験できます。幼児は乗れず、置く場所として11メートル×6メートルの駐車スペースが要ります。子どもが多く来る催しでは、起震車だけでは待ち列ができるため、ほかの体験と組み合わせて回ってもらう形にします。

煙体験は、煙が満ちた建物から逃げる方法を体験するものです。岐阜県広域防災センターのように施設で受けるもの(10人以上30人以下、事前予約)と、イベントの会場に持ち込むものがあります。

2. 判断を練習する:防災ゲーム

国土交通省は、子ども向けの防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」を公開しています。

子供たちが遊びながら防災について学ぶことができるカードゲーム

全60枚で、じしん・すいがい・つなみ・どしゃさいがい・たいふうの5つの編があり、印刷用のデータが配られています。七ならべやかるた、ババぬきの遊び方で使えます。

内閣府が紹介している「クロスロード」は、カードの場面について YES か NO かを選び、なぜそう考えたかを話し合うゲームです。総務省消防庁の進め方では、1グループ5人が基本で、「正解」はありません。答えを覚えるより、考えて話す練習に向いています。

3. 自分の家の危険を知る:ハザードマップ

国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、市町村のハザードマップを調べられます。会場でタブレットや大きな画面を使い、親子で自宅の周りの浸水の深さと避難場所を確かめると、ゲームや体験で学んだことを自分の家につなげられます。

4. 避難生活を体験する:避難所・非常食

宮崎県の避難所宿泊体験では、体育館に段ボールベッドや簡易間仕切りを置き、防災食を調理して1泊します。日帰りの催しでは、熊本県八代市の防災フェスタのように、段ボールベッドを組み立てる体験を1つのブースとして出す形もあります。

5. 地元の町で逃げ方を試す:マイクラ

マイクラ(マインクラフト)の中に地元の町を再現すると、子どもは知っている道を歩いて逃げることになります。国土交通省の3D都市モデル(PLATEAU)のハッカソンでは、ワールドに自宅を置いて浸水を再現する子ども向けの作品が出ました。

任意の場所に自宅をブロックで配置し、大雨を降らすことで洪水による浸水被害状況を再現

一方で、同じ記事には、審査員の指摘として「子どもがマインクラフトの世界で起こることとリアルな防災を頭の中で結び付けられるのか」という問いも書かれています(PLATEAU Journal)。ゲームの中の体験を、ハザードマップで自分の家を確かめる時間とつなげる組み立てが大切です。

マイクラで防災を学ぶイベントの例と、開くときに決めることは、マイクラで防災を学ぶイベント:自治体の例にまとめています。

企画のときに決めること

  • 何を身につけてほしいか:揺れの怖さか、判断か、自分の家の危険か、避難生活か。ここで形が決まる
  • 来る子どもの年齢:北九州市の起震車のように、幼児が乗れないものもある。ゲームは年齢に合うものを選ぶ
  • 人数と時間:1時間に何人さばくか。起震車は1時間約60〜80人(北九州市の例)。講座の形なら定員を決める
  • 組み合わせ:体験(体で感じる)とゲーム(考える)と、ハザードマップ(自分の家)を並べて回ってもらう
  • 借りられるもの:起震車や煙体験は、消防や自治体で貸し出しや出張を受け付けている場合がある。条件は貸し出し元ごとに違う

マイクラブースに頼む場合

マイクラブース(株式会社セカンドラボ)は、地元の町をマイクラの中に再現し、避難を体験するゲームを体験ブースや講座として運営します。いま、東京・柴又の町を再現した防災ゲーム「柴又防災クエスト」を作っています。避難の指示から始まり、早めに避難した子ほど良い結果になります。

頼むもの目安(税別)
町の一角を再現したワールド50万円〜
当日の運営(スタッフ3名・同時に体験5名まで)1日25万円〜

表示の金額は目安です。内容・規模・ご予算に応じてご相談ください。

まとめ

  • 子ども向けの防災イベントは、体で感じる・判断を練習する・自分の家の危険を知る・避難生活を体験する・地元の町で逃げ方を試す、の5つの形を組み合わせる
  • 起震車は1時間に約60〜80人で幼児は乗れない(北九州市の例)。子どもが多い催しでは、ほかの体験と並べて回ってもらう
  • 国の無料の教材(防災カードゲームの印刷データ、ハザードマップポータルサイト)も使える

自治体の事業での使い方は自治体の事業で使うにもまとめています。まずは無料でご相談ください。

この記事は、マイクラブース(運営:株式会社セカンドラボ)が書いています。公式の資料・公開されている情報と、私たちが行った講座・体験ブースの記録をもとにしています。

※ 2026年10月5日時点の内容です。制度や価格は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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