マイクラのプログラミング授業の進め方:小学生111名の実例
マインクラフトでプログラミングの授業をするときは、順次処理→繰り返し→条件分岐の順にステージを並べ、コードを組む前にワークシートで手順を表にする。この形で、2026年6月、自治体の教育委員会から委託を受けて、小学3・4年生111名に講座を行いました。教育版マインクラフトを使い、40分×3コマで、順次処理・繰り返し・条件分岐の3つを学ぶ内容です。
この記事では、そのときに組んだ流れと、準備で気をつけたことを書きます。学校の授業や、自治体・学童の講座でマインクラフトを使うときの参考にしてください。講座の概要は事例のページにまとめています。
講座の前提
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 小学3・4年生 |
| 人数 | 111名(午前の部55名・午後の部56名の2部制) |
| 時間 | 各部とも40分×3コマ。コマの間に10分の休憩 |
| 端末 | 子どもたちに配布済みのiPad(教育版マインクラフトを導入済み) |
| 講師 | 14名 |
もともとは60分×2コマで考えていましたが、打合せの中で40分×3コマに変えました。合計の時間(120分)は変わらず、間に休憩が2回入ります。
8つのステージを、学ぶ順に並べる
順次処理・分岐・繰り返しの3つは、文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」で、次のように位置づけられています。
一般的にプログラミングを支える基本的な要素
講座用のワールドには、はじめに操作に慣れるための場所を置き、そのあとに8つのステージを用意しました。子どもは「エージェント」というロボットにプログラムを渡して動かし、それぞれのステージの課題を解きます。
| ステージ | 課題の例 | 学ぶこと |
|---|---|---|
| はじめに | 見る向きを変える、歩く、ジャンプする、エージェントを呼ぶ | 基本の操作 |
| 1〜2 | 決まった数だけ前に進む/進んでから横に動いて壊す | 順次処理 |
| 3〜6 | 花を4回続けて植える/倒れた木を3回続けて壊す など | 繰り返し |
| 7〜8 | 床の穴が空いているところだけ埋める/特定のブロックの上でだけ装置を置く | 条件分岐 |
ステージの舞台には、子どもたちが知っている地元の公園・線路・商業施設・花火大会の会場などを再現しました。
最初のステージは全員で一緒に進め、そのあとは一人ひとりのペースで先に進む形にしました。8つを終えた子には、発展用の課題を用意しました。
コードを書く前に、ワークシートで手順を整理する
各ステージには、ワークシートを用意しました。コードを組む前に、エージェントに「何を」「どの順番で」「何回」させるかを表に書き出します。
| 順番 | やること | 繰り返し |
|---|---|---|
| ① | 前に1ブロック移動させる | 4回 |
| ② | 下へ花を置かせる |
表ができたら、その順番どおりに画面でブロックを並べます。
準備でやったこと
端末は、配布済みのものをそのまま使う
子どもたちに配られているiPadをそのまま使いました。アプリの導入とワールドの取り込みは主催者側で事前に行っていただき、こちらからはパソコンを1台も持ち込んでいません。
事前に、同じ設定の端末を1台お借りして、本番と同じ環境でワールドが正しく動くかを確かめました。
教育版マインクラフトのライセンスの種類や、学校がすでに持っている場合についてはクラフトプラスの記事「教育版マインクラフトの費用」にまとめています。
通信は、会場のWi-Fiに予備をつける
会場のWi-Fiに子どもたちのiPadがつながることを、事前に確認しました。そのうえで、予備としてモバイルWi-Fiを4台持ち込みました。
ただし、モバイルWi-Fiは1台で実際に使えるのが数台ほどで、全員分をまかなうことはできません。あくまで会場の回線が不安定になったときの補助と、運営用です。当日は通信が不安定な時間帯もあり、講師へのアンケートでも「電波が悪くて進まない時があった」という声がありました。大人数で同時につなぐ場合は、会場の回線がその人数に耐えられるかを、主催者と早めに確認しておくのがおすすめです。
保険
この講座では、委託の条件として、受託する側が傷害保険と賠償責任保険に入ることが求められていました。自治体や学校からの委託では、保険の条件が仕様書に書かれていることがあります。見積りの前に確認しておくと、あとで金額がずれません。
当日の運営で分かったこと
講座のあと、主催者が講師にアンケートをとりました。そこで多かった声を2つ紹介します。
机は、向かい合わせより1列がよい。 子ども同士が向かい合う4人がけの配置だったため、講師が机のまわりを回る距離が長くなりました。同じ指摘が複数あり、次のような声もありました。
1列になっていると教えやすい
講師1名に子ども4名が目安。 次のような声がありました。
講師1名に対して生徒4人までが限界
子どもたちからは、もっとやりたかった、もう少し難しいものをやりたい、という声が多く、全体として教材の量は少なめでした。
まとめ
- 40分×3コマで、順次処理→繰り返し→条件分岐の順にステージを並べる
- ステージの舞台には、子どもたちが知っている地元の場所を使う
- コードの前に、ワークシートで手順を表にする
- 端末は配布済みのものを使い、同じ端末で事前に動作を確かめる
- 通信は会場の回線が本線。予備は補助と考える
- 机は1列、講師1名に子ども4名を目安にする
ワークショップとして主催するときの決め方は、マイクラのワークショップを開くにはにまとめました。
マイクラブースでは、こうした講座用のワールドの制作から、当日の運営までお引き受けしています。料金はメニューと料金をご覧ください。
この記事は、マイクラブース(運営:株式会社セカンドラボ)が書いています。公式の資料・公開されている情報と、私たちが行った講座・体験ブースの記録をもとにしています。
※ 2026年9月26日時点の内容です。制度や価格は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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