防災VR体験車の借り方:自治体の貸出の条件

防災VR体験は、自治体や消防が体験車や機材を貸し出している例があります。この記事では、栃木県、板橋区、松戸市、山口県などの公開資料から、貸出の条件を年齢制限、1人の体験時間、会場の広さ、費用で比べます。VRを使うときの注意と、パソコンやタブレットのゲームを使う体験との違いも書きます。

公開されている貸出・委託・施設の条件

主体内容対象年齢1人の体験費用会場・手続
栃木県「VR防災体験車」地震・火災・風水害。VRゴーグルとVRチェア(4席・同時に4名)6歳以下または身長100cm未満はゴーグル・チェア不可(代わりにモバイル端末で同じ内容を見る)1コンテンツ約1分30秒貸出の利用料の記載なし。貸出中の燃料等は借りる消防本部の負担車両は全長約7.0m・総重量約6.0t。借受は原則5日以内で、予約は使用月の6か月前から。希望が重なると抽選。操作は消防本部
板橋区「VR連携起震車」起震車の揺れとVRゴーグルが連動VRゴーグルは原則小学生以上記載なし派遣料の記載なし縦7m×横5m×高さ4mのスペースが必要。原則30名以上の参加が見込まれる訓練・イベント。雨天中止
松戸市「災害体験用物品(AR・VR)」地震はVR(360度)、浸水・火災はAR。各1台小学生以上。未就学児を対象にした使用は禁止記載なし無料(充電費は借りる側の負担)。収益目的の行事は不可町会・学校・PTA・NPO・市内企業など。申込は3か月前から、貸出は最大4日。受取は2名以上で来庁
山口県「災害体験VR機材」地震36秒・津波48秒・風水害69秒(合計2分33秒)中学生以上。小学生以下を対象にした訓練等には貸し出さない上の秒数無料。郵送料・充電費は借りる側の負担県内で開く防災訓練・イベントに限る。貸出は原則5日
久留米市「VR体験ブース設置業務」(仕様書)地震・土砂災害の2本。VRゴーグル10台・ノートPC10台記載なし「一人あたりの体験時間は5分程度」委託料の記載なし委託期間は3日間。3時間程度の連続使用ができること。顔に当たる部分は簡易消毒できること
福岡市民防災センター火災・地震・風水害から1つを選ぶ。座席が動き、音や匂いがある小学2年生以上体験ツアー全体で記載あり(VRだけの時間はなし)記載なし体験ツアーは1つにつき最大40名。電話予約

東京消防庁のVR防災体験車も、対象年齢を「小学生以上」としています。派遣は東京消防庁管内のみで、申込は会場を管轄する消防署です(東京消防庁)。

借りるときに見ること

  • 対象年齢:小学生以上(東京消防庁・板橋区・松戸市)、小学2年生以上(福岡市)、中学生以上(山口県)、6歳以下と身長100cm未満は不可(栃木県)。子ども向けのイベントで、来る子の年齢が下まで広いときは、体験できない子が出る
  • 1人の体験時間:山口県の地震36秒から、久留米市の仕様の5分程度まで。栃木県は1コンテンツ約1分30秒
  • 会場の広さ:板橋区は縦7m×横5m×高さ4m。栃木県の体験車は全長約7.0m・総重量約6.0tの車両
  • 予約の時期:栃木県は使用月の6か月前から、松戸市は3か月前から。希望が重なると抽選(栃木県)、1日1団体まで(松戸市)
  • 貸出の範囲:山口県は県内の訓練・イベント、松戸市は収益目的の行事は不可。有償で運営する主催者は、条件を確かめる

VRを使うときの注意

山口県の問い合わせ回答には、年齢について次のように書かれています。

映像酔いをしやすいため、小学生以下の使用は行わないでください。

(山口県 Q&A)

同じ県の貸出要領は、機材の使用を中学生以上としています。松戸市は、気分が悪くなったらすぐ中止し、衛生面からアイマスクを着用するよう求めています。板橋区は、両眼視機能異常と診断されたことのある人や、使用時に違和感や不安がある人は、VRゴーグルの使用を控えるよう書いています。

なお、今回確認した範囲では、映像酔いについて専用の注意書きがあったのは山口県だけでした。ほかは「体調」「乗り物酔い」にとどまります。

ゲーム画面の体験と比べると

パソコンやタブレットのゲーム画面で町を歩く体験は、ゴーグルをつけず、画面を見て遊びます。今回確認した公式資料に、VRとマイクラ(マインクラフト)などのゲームを直接比べたものはありません。ここでは、それぞれの公開されている条件を並べます。

VR防災体験(公開例)マイクラブースの体験ブース
年齢小学生以上〜中学生以上(機関による)主催者と相談
1人の体験36秒〜5分程度1人あたり10〜15分(自治体の環境イベントの出展の例)
同時に体験できる人数体験車で4名(栃木県)。ゴーグルの台数まで同時に5名まで(スタッフ3名の当日運営の標準。パソコンの台数による)
会場7m×5m×4m(板橋区)、車が入る場所(栃木県)屋外テント(幅3.6m×奥行1.8m)にパソコン4台(同じ出展の例)
借りる費用貸出は無料の例がある(松戸市・山口県)有償(下の目安)

マイクラブースの数字は、屋外テントの体験ブースの事例と、メニューの標準(同時に体験5名まで)によります。VRの貸出が無料の例があることは、公開資料のとおりです。

防災の体験を選ぶ

起震車やハザードマップなど、ほかの形との比べ方は防災イベントの企画:子どもが学ぶ形を比べるに、すごろくやカードゲームは防災すごろく:自治体が配る教材と使い方にまとめました。

マイクラブース(株式会社セカンドラボ)は、地元の町をマイクラの中に再現し、避難を体験するゲームを体験ブースや講座として運営します。例はマイクラで防災を学ぶイベント:自治体の例にあります。

防災イベントのテントで、VRゴーグルを付けた子どもと、パソコンで町を歩く子どもが並ぶイラスト

頼むもの目安(税別)
町の一角を再現したワールド50万円〜
当日の運営(スタッフ3名・同時に体験5名まで)1日25万円〜

表示の金額は目安です。内容・規模・ご予算に応じてご相談ください。

公開資料から分からなかったこと

  • VR体験の1日あたりの体験人数の実績(公式資料にありません)
  • 民間事業者に有償で委託したときの料金(久留米市の仕様書にも金額がありません)
  • 浸水に絞ったVRの公式な事例

まとめ

  • 防災VR体験は、自治体が体験車や機材を貸し出す例があり、松戸市・山口県は無料
  • 年齢は小学生以上から中学生以上まで機関で違い、1人の体験は36秒〜5分程度
  • 会場の広さ(板橋区は7m×5m×4m)、予約の時期(栃木県は6か月前)、貸出の範囲を、先に確かめる

自治体の事業での使い方は自治体の事業で使うにもまとめています。まずは無料でご相談ください。

この記事は、マイクラブース(運営:株式会社セカンドラボ)が書いています。公式の資料・公開されている情報と、私たちが行った講座・体験ブースの記録をもとにしています。

※ 2026年10月18日時点の内容です。制度や価格は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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